長野市民新聞は、長野地域の市民の身近なニュース伝えする地域紙です。
「市民が作る市民の新聞」という独自の編集方針で臨み、市民の強いネットワークを生かした紙面づくりが特徴で、タブロイド判で週三回発行しています。
長野市民新聞 ウェブサイト
http://www.news-nagano.com/
同紙では「現役・火の見櫓」と称して定期的に長野市内にある火の見櫓を紹介する特集ページを連載していますが、このたび同紙2022(令和2)年9月29日(火曜日)発行の第3727号の「現役 火の見櫓」特集のコラムにて、当サイト管理人の活動と「火の見櫓図鑑」ウェブサイトをご紹介頂きました。
▲「現役 火の見櫓」特集記事(9月27日付 長野市民新聞より引用[掲載許諾済])
▲「現役 火の見櫓」特集記事(9月27日付 長野市民新聞より引用[掲載許諾済])
インタビューでは、管理人が火の見櫓研究を始めたきっかけを中心にお話させて頂きました。
長野市では、2019(令和元)年10月13日の台風19号により千曲川堤防が決壊し、北陸新幹線車両基地が水没するなど甚大な被害が発生しました。
長野市長沼地区では、10月12日夕方に災害対策本部が設置され、近隣の千曲川立ヶ花水位観測所の水位を注視していましたが、13日午前0時頃には千曲川の水位が10mを超え、越水の危険が迫っていました。更に同日午前1時前には、「午前2時頃に長沼地区穂保で堤防決壊の恐れ」という情報が入りました。
そこで長野市消防団長沼分団では、消防車3台で地区内に避難指示を呼びかけましたが、消防車での呼びかけだけでは間に合わないとの判断、また、防災無線の音声は非常に聞き取りづらいのに対し半鐘の音は良く通ることから、穂保地区の火の見櫓に分団長自ら急行し、雨の中火の見櫓に上り半鐘を叩き続け、地区の住民に危険を報せました。
深夜に鳴り響く半鐘の音で異常事態を察知し、それまで避難を躊躇していた地区の住民の皆さんは避難を開始し、幸いにも人的被害を食い止めることができました。
そのような事案の発生した長野市の地元紙において、「火の見櫓図鑑」の活動をご紹介頂けたことが、火の見櫓の存在意義や必要性の再検討の一助となれば幸いです。
「火の見櫓図鑑」に着目し、取材を打診頂いた長野市民新聞様に、厚く御礼申し上げます。
【参考資料】
2019(令和元)年11月22日 毎日新聞長野版
https://mainichi.jp/articles/20191122/ddl/k20/040/179000c