金山トンネル – 扇形断面隧道

静岡市中心地から梅ヶ島温泉までを結ぶ静岡県道29号梅ケ島温泉昭和線。
安部川に沿って続く長い道のりの終盤に、そのトンネルは突然現れます。

場所はココ。

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いきなりの直角カーブ。そして行く手に口をあける隧道の様子が何か変。
どう見ても扇形…。

しかも全長27mとかなり短いのに、洞内で幅員変わってるし。

梅ヶ島側坑口をのぞむ。
やっぱり扇形。

こんな断面は他に見た記憶がないのですが、こういうのも欠円アーチって言うのでしょうかね。
力学的に問題ないのかちょっと疑問。まあ問題ないからこうして施工されているのでしょうが。

反対側坑口。直角カーブの注意看板と高さ制限3.8m、扇形の坑口と見どころ満載な一枚に仕上がりました。

扁額というか銘板をアップで。

昭和52年の竣工らしいのですが、このトンネル自体の竣工なのかよくわかりません。洞内素掘りにコンクリ吹きつけだからもうちょっと古い気もするし、静岡山間部クオリティならこんなものとも思えるし。
前後の線形からして、隣接する安部川に砂防ダムが設けられたことによる付け替えっぽいのですがね。

銘板の下には拡幅工事のプレートが。こちらはこちらで肝心の施工年月が書いていないという。
また何かの折に調べてみます…。

Youtubeに車載動画があったので貼っておきます。5:04くらいがトンネル手前。
短いから一瞬ですが、雰囲気だけでも。