会津湯巡り

2日の晩から昨日にかけて、会津まで行ってきました。

目的は、会津西街道大内宿の火の見櫓撮影と、毎年雪解けの時期にしか湧き出さない幻の温泉として温泉ファンの間では有名な、大塩温泉露天風呂です。折角なので、会津の火の見櫓撮影をしながら時間を見て温泉にも入ろうという趣向です。

2日の夕方名古屋を出発し、中央道~長野道~上信越道~北陸道~磐越道と進み、会津若松経由で大内宿へ着いたのが午前4時。
日の出から8時くらいまで、途中仮眠を取りつつ写真を撮影。

その後、火の見櫓の写真を撮りながら会津若松方面へ移動。
昼になったので、沼尻元湯へ向かいました。

沼尻元湯というのは、高村光太郎の「智恵子抄」で「ほんとうの空」があると記された安達太良山の中腹にある温泉の源泉地帯です。
かつて硫黄鉱山もあったこの場所は、硫黄川という川が流れており、その川全体が温泉という夢のような場所です。

沼尻温泉に車を置いて、スキー場の作業道を登ること30分、登山道入り口まで着きましたが、積雪あり。
2ルートあるうち、まずは「距離は短くアップダウンはないけれど、崖のへつり道で危険度高し」の道に入ってみましたが、滝の真横くらいのところで道が崩れて滑り落ちそうなところがあったので断念。
続いて「安全度は高いものの距離、アップダウン多く体育会系」の残雪残る登山道に踏み入って、解けかけた雪に靴をびしゃびしゃにしながら稜線まで出てみましたが、雪が多くて帰りのことも考えると時間も厳しいし体力的…いや精神的にキツいので断念しました。
多少無理すれば行けたのかもしれませんが、単独なので滑り落ちたりしても誰も助けてくれないので、無理はしないことに。ちょっとGWでは時期的に早かったかもしれません。
三時間ほど無駄遣いしてしまいました。

沼尻で硫黄分を補給するすもりがアテが外れたので、近くにある幕川温泉か野地温泉、新野地温泉あたりに入ろうかと思って行ってみたら、軒並み日帰り時間が終わってました。つくづくツイていない。

そこで硫黄泉は断念し、横向温泉中ノ湯旅館へ立ち寄り。

無駄な徒労の疲れを解していたら、本格的にだるくなってきました。
なので、今日はこのくらいにして本日の宿、道の駅「喜多の郷」へ。さすが温泉併設の道の駅だけあって、車中泊の人が多かったです。18時頃についたら駐車場がほぼ満車、しかもキャンピングカーと1BOXばっかり。
ここの温泉は、まあ”塩素泉”なので多くは語りますまい。イモ洗いでしたし。
汗を流して車に戻り就寝。21時前には眠りにつきました。爆睡です。

明けて4日。
今日は火の見櫓の写真を撮りながら只見線沿いに移動。

坂下あたりの火の見櫓を撮りながら、まずは西山温泉老沢温泉旅館へ。

風情のある湯屋、硫化水素臭のする、塩味・金気味の湯は非常に素晴らしいですね。
スープのような味で大変気に入りました。今度は泊まりたいな。

続いて玉梨・八町へ。

まずは八町温泉共同浴場。

続いて玉梨温泉共同浴場。

昼飯を食べねばならない時間になりましたが、只見への道はこれといった店も無いので、ひたすら火の見櫓を撮りながら先へ進みます。

湯倉温泉共同浴場。

そしていよいよ念願の大塩温泉露天風呂へ。

入口を管理されている民宿たつみ荘さんにお声掛けしてから斜面を下りてゆくと、GWだけあって千客万来。

※入浴されている方の了解を得て撮影

普段人がいるときは絶対に写真を撮らないのですが、ここだけは特別。
皆さんにお願いして撮らせていただきました。

ボッコボッコでした。

38~39℃程度でしょうか。
温いですが、天候も良く気温が高かったこともあり、炭酸の浴感もあってむしろ爽やかさすら感じました。
名古屋からですと、六十里越の道が開かないとどうにも遠い場所なので、今年はタイミングが合って無事入浴を果たすことができ、感無量です。

〆はたつみ荘さんの隣にある大塩温泉の共同浴場へ。

これで会津の湯巡りは終了。
六十里越~小出~十日町を経て長野県へ。

前日、沼尻はじめ硫黄分の補充にことごとく失敗した腹いせに、最後は野沢で硫黄分の補給を。
今回は真湯、大湯、十王堂の湯に入りました。硫黄分はかなり満たされました。

しばらくまた温泉には行けないなあ…。