まだまだ続く駅舎めぐりの旅。しかも今日は一駅だけ(涙)
寺田駅。この駅は本線と立山線が分岐する拠点駅で、広い構内に、本線・立山線それぞれ二面二線を有しています。
規模は大きいのですが、あくまで分岐駅としての役割が大きいだけで、駅前には民家と数件の商店が立ち並ぶだけで、市街地の賑わいがあるわけではありません。
それを反映してか、駅舎も小ぢんまりとした造り。
駅名表示は右書き。ちょっとぎこちない明朝体っぽい書体の「驛田寺」という文字が、手仕事感たっぷりで温かみを感じますね。
今回の駅舎巡り、駅員配置駅はこれまでにもいくつかありましたが、いずれも平日朝のみだったので、今回はじめて終日駅員配置の駅。
窓口の駅員さんから入場券を購入しつつ駅構内の撮影許可をお願いすると、快く許可下さり「もうすぐレッドアロー号が来るよ」と教えていただきました。
鉄道ファンの来訪も多いのでしょう。このような来訪者にも非常に親切に対応していただいて恐縮至極。
この寺田駅、番線のつけ方がちょっとかわっています。
通常は駅舎に近いほうから1番線~4番線と付番するケースが多いですが、何故かこの駅では、手前から4番、3番1番、2番という配置。
なにか独特のルールがあるのでしょうか…。
本線・立山線に挟まれた3・1番ホームには、待合室が設けられています。
なにも知らずに電車に乗ってやってきたら、こっちが駅舎かと見間違いそうな立派な構えです。
もう少し近寄ってみて一枚。
木造瓦屋根に、タイル張りの壁と円柱を有しており、なかなか工夫が凝らされています。
真ん中の二階部分は、待合室の旅客立ち入り可のスペースからは入れなかったので何のためにあるのか正確には分かりませんでしたが、分岐方向を遠望できそうな配置なので、かつては信号扱いをここでしていたのかもしれません。
軒下も広く、木製ベンチが置かれています。冬場は寒くて厳しいですが、この時期ならちょっと薄暗い待合室まで入らなくても、この軒下で十分快適。
そして待合室内部。窓口のようなカウンターがあるのですが、一体何に使っていたのでしょうね。
最初はこちらにも出入り口がかつてはあったのかな、と思いましたが、裏手からこの建屋を眺めてもかつて出入り口があったようには見えませんし、帰ってから写真で見てみたら、デルタ線の跡もあるのでこちら側に出入り口が開いていた可能性はほぼなさそう。そうすると売店等が入っていたのでしょうか。
いずれにしても今の姿だけでは推察するのは困難です。駅員さんに聞いてみればよかったかな。
構内をうろうろして写真を撮っている間に、レッドアロー号のアルペン特急が宇奈月方面からやってきて、一旦富山方へ移動してから立山線ホームへスイッチバック。
・・・模型みたいw
なかなか見ごたえのある駅でございました。
そして最後に愛の一声。
怖いって。
つづく。