いよいよ佳境にはいる富山地方鉄道駅めぐりの旅。
今日は岩峅寺駅です。
岩峅寺は、上流の芦峅寺と並び、立山曼荼羅で有名な立山信仰の拠点となった町です。
それゆえ駅の構えも一段と立派です。
富山地方鉄道の路線は、Aの字を横に寝かせたような路線網を有しており、頂点が富山駅、それぞれの辺の先端が立山と宇奈月になります。
その両者を結ぶ線の結節点が、以前ご紹介した寺田と、この岩峅寺。というわけで、岩峅寺も3面4線を有するかなり広い構内を持つ駅です。
駅員配置駅と聞いていましたが、訪問時は日曜の昼下がりだからか無人でした。
この岩峅寺駅舎、風格の有る構えから映画「劒岳点の記」で、主人公柴崎芳太郎を案内人の宇治長次郎ず出迎えるシーンで、富山駅としてロケに使用されたのでした。
全体的に良い映画でしたが、観た時に大きな違和感を覚えた三大ポイントのひとつでしたね、この富山駅。ちなみに残りの二つは、「カールバンベルヒ三等経緯儀の像が倒立ではなく正立だった」、「三角点の標石埋設シーンで刻字面が陰っていた(刻字面は通常南向き)」というもので、まあどれも重箱の隅でして。
広い待合室ですが、明かりはあまり差し込まず、昼なお暗い印象。味わいのある光景ではありますが。
立山線のホームは対面式。
小ぢんまりとした上屋が備えられています。
構内踏切を渡りきり、通路を渡った先が上滝線のホームになります。
ガラスの駅名板が素敵。
昔通っていた小学校の渡り廊下を思い出すな、こういう通路。
いや、校庭に車止めとかありませんでしたけど(笑)
上滝線ホームは島式1面2線。内側の線は上の写真に写っているように車止めが置かれて岩峅寺止まりになっていますが、外側の線は立山方面に繋がっています。
ただし、現在上滝線方面から立山への直通列車は設定されていません。
さて、上滝線ホームへ向かう前に、ちょっと左手の「のりば案内」を見てみましょう。
だから番線の付番の仕方おかしいってば、地鉄…。
今度はホーム側から通路を。
ああ、やっぱりこの通路いいな。たまらん。
架線柱が上屋ブチ抜き。
鉄骨と木製上屋のコンボもたまりません。
次回はいよいよ大詰め。立山へと向かいます。
完結するのかどうかはモチベーション次第であります。
つづく。