JR横須賀線北鎌倉駅ホームに隣接する道に造られた小隧道です。
こちらも好好洞同様、横須賀線の車窓から眺められるので、よく知られています。
トンネル脇には「この先車両通り抜けできません 鎌倉市」、「注意 この手前の砂利部分は、個人の所有地です。ご迷惑のない様にお願いします。 鎌倉市道路管理者」という二枚の立て看板。
実際のところ、隧道の向こう側に見えている自動車の停まっている辺りから先は自転車のすれ違いに困難な狭隘路となります。
隧道手前から隧道終端までの10メートルくらいが未舗装になっているので、その部分が私有地になるのでしょう。「手前の砂利部分」となっていますが、そうすると隧道部分は未舗装ながら公道扱いなのでしょうか。それとも未舗装部分全体が私有地?
洞内は手掘りのままで、地層がよくわかります。
線路側。
反対側。
そして大船側坑口。微妙に勾配がつているのが分かりますでしょうか。
こちら側の方が立て看板などみられない分、味わいある佇まい。
なお、この隧道の鎌倉側坑口のすぐ傍ら、横須賀線ホームと道路を区切るフェンスには扉が設けられています。
北鎌倉駅は15両分の長いホームを擁する駅ですが、改札口は鎌倉側の端にしかなく、しかも幹線としては珍しく現在も構内踏切が健在で列車が来ると閉鎖されてしまいます。
そのため、正月などの多客時に降車客をさばききれず、ホームに人が沢山いる状態で次の列車が到着してしまい事故が起きる危険があるため、ホーム中間にあたるこの場所に臨時出口を設けているのです。
ICカード時代に対応して、簡易端末も設置されています。この出口が使われるのは年に数日なのですがね。
駅を出るといきなり手掘り隧道がお出迎え、というのも、なかなか心躍るシチュエーションであります。
場所はこちら。