国道153号を飯田方面へ向かい伊勢神隧道を越えると、道は段戸川の谷間に切れ込むように迂回をします。
この段戸川に掛けられた橋が郡界橋です。
大正6年建造という古い歴史をもつこの橋は、東海地方では最古のRCアーチ橋です。ちょうど旧東加茂郡足助町と北設楽郡武節村の境界にあったことから、郡界橋と名づけられたようです。武節村はその後稲橋村と合併して北設楽郡稲武町に。さらに足助町共々豊田市に併合される2年前(2003年)に稲武町は北設楽郡から東加茂郡に編入されているので、その時点で「郡界」ではなくなってしまいました。今では完全に「豊田市内」になってしまっています。
なかなかの渓流で景色は非常に良いですね。
河原へ降りる道がついていたので、下から橋梁全体を。
下流側には現道が。カーブを描く床版を載せた鋼橋。まあありふれた感じなのでとりたてて面白みはないような。
旧橋に戻ります。アーチ部と上路面の間に空間があります。
アーチの間には丸鋼のブレースが入れられています。
橋台。石造で程よく苔が生していい感じ。取り付け部の石垣も美しいですね。
それにしても手持ちの広角レンズ端20mmではこれが精一杯。16mmとか17mmが欲しい…。
既に老朽化のため通行止めとなっているのですが、時期的にもうちょっと様子を観察できるとか思っていたら、思いのほかまだ雑草が生い茂っていて欄干などほとんど確認できませんでした。もっと草が枯れた時期に再訪したいものです。
ほら、草ぼうぼうで何も分からない(涙)
場所はこちら。