鎌倉と逗子を結ぶ経路はいくつかありますが、そのなかに「小坪隧道」という名の隧道が二つあります。
一つは県道311号(旧国道134号)の名越切通に穿たれた隧道で土木遺産にも認定されていますが、今回ご紹介する隧道は海沿いにあり、材木座と小坪を結ぶ生活道路になっています。
夏場に訪問したため、扁額が草に隠れてしまっていますが、「小坪隧道」の銘がチラリと。
坑口脇には、すぐ近くにある光明寺による隧道工事殉職者慰霊碑と、お地蔵様が安置されています。
洞内は鎌倉側から逗子側へ向けて上り片勾配で、壁面は全面鋼製コルゲート巻立て。幅員は一車線しかなく洞内での離合はできませんが一方通行ではありません。
鎌倉から小坪経由で逗子を結ぶ路線バスも、鎌倉→逗子方面のみこの隧道を通行しています。小型バスではなく一般的な大型路線バスのため、幅員いっぱいにノロノロと通過してゆきます。
反対側坑口。左手石垣の向こう側には国道134号線の飯島トンネル、そして石垣上のフェンスのある階段を上ってゆくと、住吉隧道があるトンネル銀座です。
こちらの扁額は材木座側よりはっきり見られたので改めて。
場所はこちら。