JR東日本羽越本線上浜駅の駅便所

2012年8月、夏休みの旅行で国道7号を酒田から本荘方面へ北上中、「上浜駅→」という看板を見かけ、何かに呼ばれた気がしたので右折。

そしたらこんな素朴な木造駅舎がありました。

JR東日本 羽越本線上浜駅です。

雪国だからか出入り口には壁が設けられて囲まれています。
大きな窓が開放的な印象。

駅前広場の北側には「上浜駅設置 記念碑」が建立されています。

どうもJRの敷地を借用しているらしく、ラミネート加工された「貸付財産票」が、碑の側面に貼り付けられていました。
規則かもしれませんが、ちょっと野暮だなあ。

碑と反対側、駅舎南側には小ぢんまりとした駅便所(駅便)が。

建物財産標によると、昭和24年1月建造のようです。
外板は張り替えられており、年代ほどの古さは感じさせません。

手洗いの水道は流し台がなく垂れ流し状態。きわめてシンプル。

室内。外板同様合板やタイルが張られているので明るく清潔感がある印象。
天井は菱格子。

朝顔が二基。
タイルの作り出す格子模様と白い朝顔のコントラストが、個人的には気に入っています。

大便器は汲み取り式。ペーパーホルダーがないのでトイレットペーパーは床置きトレイの中に。
昔はよくこういう感じでザラ紙が置いてあったんですが、今はすっかり見なくなりましたね。

手を入れられている内装に不釣合いな古い琺瑯看板。改装前から掲示されていたものを改装後もあらためて掲示しなおしたのでしょうか。

「よごさぬように美しく」

公共施設を使う折は、ぜひとも心がけておきたい一言。

場所はこちら。


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