ゴールデンウィークの旅行中、国道245号を北上していたら、とても立派な鋼橋が廃橋になっているのを発見して急遽立ち寄りました。
茨城県水戸市とひたちなか市の境を流れる那珂川に掛かる、湊大橋です。
ひたちなか側の歩道橋から俯瞰で。
上流側に新橋が掛けられており、旧橋へのアプローチはガードレールと盛土によって塞がれています。
望遠で。床版は既に撤去されています。
新橋は2012(平成24)年5月24日に開通したとのことなので、訪問時点で約1年が経過したことになります。
計画では、鋼橋を撤去して跡地にも橋を掛け、上下分離の四車線となる模様です。
廃道部分から橋梁に近寄って。
車が通るには今となってはいささか小さく狭い橋ですが、やはり単体で見ると迫力があります。
親柱周辺。那珂川の下の■■■で潰された部分は、写真では分かりにくいですが「建設省」でした。懐かしい。
「湊大橋」の銘板。
ランガートラス形式になるのでしょうかね。トラス形式の補剛桁をアーチが支えています。
床版がないので、鋼の力強さがより一層強調されているように感じられます。
横へ回ってみます。
築堤部分の欄干の意匠が時代を感じさせますね。個人的にはこういう欄干がとても好きなのですが、今ではすっかり見かけなくなりました。
これも近いうちに撤去されてしまうのかと思うと残念です。
橋台と支承。
裏から。構造がよく観察できます。
銘板。
昭和27年(1952)
茨城縣建造
内示(昭和14年)二等橋
製作 株式会社横河橋梁製作所
水戸側。
廃道上に工事資材なのかH鋼が山積にされています。
橋梁取り付け部分の廃道。
交錯する道路表示が移設工事の跡を物語ります。
新橋と旧橋の並び。60年の時の流れを感じさせます。
アーチの曲線と補剛桁の無骨さのコントラストが美しい…。
現役時代には絶対に見られなかったアングル。
下流から全体を眺めて。
背景に新橋が被ってしまい、橋のフォルムが分かりにくくなってしまっているのがちょっと残念でした。
場所はこちら。