火の見櫓について調べ物をしていたら、すぐ傍らに通称「白看」と呼ばれる旧式の案内標識が立つ場所があると知り、訪問してみました。
道路案内標識は、「道路標識・区間線及び道路標示に関する命令」という法令によって規定されていますが、白看と称される白地に青文字・赤矢印で記されたタイプは、昭和25年から昭和46年まで使用されていたそうです。
旧道と現在の国道との交差点の手前に、火の見櫓が立てられています。そして寄り添うように案内標識も。
火の見櫓は全高15m程度で六角形の屋根を頂いています。見張台の欄干をはじめ、各所に細かな装飾が施されています。
製造は栃木県大田原市の林鉄工所。林鉄工所は福島県ではかなり多くの建造実績があり、装飾を細やかに作りこんだデザインが特徴です。
有名な会津大内宿の火の見櫓も、林鉄工所製です。
白看とのツーショット。
白看板は腐食と退色が進んでしまい、ネガ・ポジ反転してしまったような様相です。
「赤坂東野」は鮫川村の役場のある地区、勿来は国道289号の終点です。
昭和を感じさせる組み合わせ。いずれも末永くこのままの姿を残して欲しいものです。
火の見櫓については、「火の見櫓図鑑」にて詳しくご紹介しておりますので、そちらもご覧ください。
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