井戸水が万病に効くとして篤い信仰を集める矢合観音のある矢合地区の南端に位置する櫓。常夜灯や石碑、防火水槽などのある空き地に佇んでいる。大きく反りのついた四角屋根には屋根飾りなどの装飾は一切見られない。
見張台は四角形で、手摺部は等辺山形鋼製、垂直材は丸鋼製で、手摺の外周を囲むように、ホース干し用と思われる鋼管が張り出しており、その一隅には屋根付の小屋に格納されたサイレンが設置されている。
脚は四本で、主材、斜材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。梯子は二段で桁内に設置されており、中間に足場のみの簡易な踊り場が設けられている。
基部の出入口は、八の字状の斜材が最下部の水平材に割り込む珍しい形状になっており、横圧への強度に問題がないのか気になる。
(2015年7月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |