火の見櫓図鑑

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美浜町消防団河和分団北方一号車班

火の見櫓

屋根 なし
半鐘 なし
見張台 □型
□型

 名古屋鉄道河和線 河和駅の西側400mほど、名鉄河和線と県道274号に挟まれた区画にある消防団詰所に隣接して建つ櫓。屋根はなく、半鐘も見られない。部材も比較的新しいため、火の見というよりはホース乾燥塔として建造されたものと思われる。
 見張台は四角形で、上部に大きくRのついた支柱2本が目立つ。支柱の上端部にはホース昇降用の滑車が吊るされている。高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。支柱が外側を向いている面の手摺部分には、ホース干用のL字フックが設置されている。
脚は四本で、主材と水平材は等辺山形鋼製、斜材はX字状に組まれているが、片方の材が等辺山形鋼、もう片方の材が平鋼を用いている。各部の接合はいずれも溶接により、主材と水平材、平鋼を用いた斜材はプレートに接合されており、等辺山形鋼を用いた斜材は主材の内側に接合されている。
梯子は一段で桁内設置。基部の梯子出入口部分はハの字型の斜材が用いられており、斜材上部には水平材が補剛として入れられている。基礎は脚の部分のみ嵩上げされており、ベースプレートごとコンクリートに埋設したとみられる。

(2020年7月訪問)

全景 見張台 脚部 基部

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