奥田公民館
屋根 | □型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |
国道247号沿い、名古屋鉄道知多新線 知多奥田駅のちょうど真西方向に位置する奥田公民館の敷地内に建つ櫓。屋根は浅めの四角錐状で、頂部には先端が鏃状になった避雷針と風向計が設けられているが、それ以外の装飾的な要素は見られない。屋根裏中心部に吊り金具が設置されているが半鐘は設置されていない。
見張台は四角形で、高欄は手摺と外縁部が等辺山形鋼製、垂直材と水平材が平鋼製。垂直材は水平材より下部で円弧状に外側に張り出すように造作されており、また水平材より上部では垂直材が二本に一本の割合で間引かれている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。各部の接合はプレートにより、主材、水平材は六角ボルトで、斜材は六角ナットで締結されている。
梯子は二段で、中間に桁内1/3ほどスペースの簡易な足場のみの踊り場が設けられている。踊り場より上部と下部で、梯子の方向が90度転回している。
基部は国道に面した梯子の出入り部分のみΛ型の斜材が設けられており、そこから主材へ向けて水平方向と斜め上方に補剛が入れられている。基礎は地表面と同一の高さで、埋設されたベースプレートに櫓本体が六角ボルトで固定されている。接合部の直上には水平材が設けられている。
(2020年7月訪問)