奈良子の火の見
屋根 | △型 |
---|---|
半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | △型 |
県道176号沿いに建つ櫓。浅く反りのついた三角屋根には先端が四つ叉になった避雷針と風向計を頂く。見張台は円形で、丸鋼製の欄干は下部が半円状に外側へ張り出したデザインになっている。
脚は三本で主材、水平材が等辺山形鋼、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。斜材部分は水平方向にも丸鋼が渡されており、より高い剛性を確保している。
梯子は一段で桁内設置。基部は用水に面した梯子への出入口部分のみΛ型の斜材が組まれており、残りの二面は他の節と同じくX字状+水平方向に丸鋼で斜材が渡されている。
入口上部の水平材に板が取り付けられており、よく見ると四点をボルトで留めた薄板を無理やり剥がしたような跡があり、製造者か寄贈者など、何らかの銘板がかつては取り付けられていたものと推察される。