本宿の火の見
屋根 | □型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |
名古屋鉄道名古屋本線 本宿駅の南、旧東海道沿いに建つ櫓。屋根は反り、照りのついた四角形で、頂部には先端が三叉になった避雷針と風向計が設けられ、避雷針の付け根には平鋼を加工した装飾が施されている。蕨手も設けられているが二ヶ所は欠落してしまっている。半鐘は無く屋根裏中心部にはサイレンが設置されている。
見張台は四角形。高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼、垂直材と水平材が平鋼製。垂直材は下部が円弧状に外側へ向けて張り出している。床版は平鋼を簀の子状に並べた形態。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材とはリベットで、水平材と斜材は六角ボルトで締結されている。
梯子は三段で桁内設置。上部の踊り場は四角形で見張台同様の高欄を設けたもの、下部の踊り場は桁内1/4ほどのスペースに足場だけを設けた簡易なもの。
基部は、梯子の出入り部分のみアーチ状の方杖が設けられている。傍らには常夜灯と本宿村道路元標が見られる。
(2020年8月訪問)