岡崎市男川消防団第一部車庫警備室
屋根 | なし |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |
国道1号を東名高速道路岡崎インターチェンジ分岐から南へ800mほど進み、大平町交差点を東へ入った先、旧東海道沿いに建つ櫓。見張台には屋根をはじめ一切の造作が見られないが、四隅外縁部は手摺より上部を切断したような跡があり、以前は高欄から支柱がのび、屋根などが設けられていたのではないかと推察される。
見張台は四角形で、高欄の素材は、手摺と外縁部が等辺山形鋼、垂直材が平鋼製。垂直材の下部は外側へ向けて半円状に突き出した形態となっている。床版は平鋼を簀の子状に並べている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合にはプレートを用いており、主材とはリベットで、水平材とは六角ボルトで締結されており、斜材はプレートを穿孔し外側から折り込んでいる。
梯子は三段で、上中下段すべて桁内設置。梯子の方向は踊り場で90度ずつ回転している。踊り場は上段、下段ともに足場のみの簡易なもの。
基部は梯子出入口部分のみアーチ状に造作されており、アーチ上端と水平材との間には菱形に造形されており、それをカールした材が支える形になっている。
(2020年8月訪問)