滝町山籠の火の見
屋根 | なし |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |
大沼街道沿い、瀧山寺の入口角に立つ櫓。見張台に屋根は無く、ねじりが加えられた支柱が上部に伸びており、頂点部分らには避雷針と風向計、東西南北の切り抜き文字があしらわれた方位標が設置されている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と外縁部、垂直材が等辺山形鋼製、垂直材の間にはリング状の張力調整用バックルを備えた斜材が入れられている。床版は平鋼を簀の子状に並べている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合は主材への直接結合で、水平材はリベットで、斜材は主材に穿孔し斜材の丸鋼を外側から挿入・折り込んだ形で結合されている。
梯子は三段で、上中下段いずれも桁内設置。踊り場は上部、下部ともに桁内1/4ほどのスペースに足場だけを設けた簡易なもの。基部は梯子の出入り部分がアーチ状に造作されている。
(2021年5月訪問)