火の見櫓図鑑

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石川の火の見

火の見櫓

 県道260号羽州街道を平川の堤防沿いに逸れた、石川集落の外れに建つ櫓。堤防沿いにあることから、防火だけでなく水防の役割も担っているものと思われる。
屋根は反りのついた六角形で、頂部の避雷針は先端がダイヤ型になっており、カールした装飾が施されている。隅棟には蕨手が設けられている。
 見張台は円形で、高欄は手摺部分が鋼管製、主材は丸鋼、水平材は平鋼製で、ホース昇降用の滑車とホース干し用のフックが設けられている。半鐘は乳のない比較的新しいタイプ。
脚は三本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング式張力調節装置で締結したもので、各部はプレートを用いて接合されており、主材は溶接、水平材と斜材はボルトで締結されている。梯子は一段で桁内設置。
基部には鉄板に文字を打刻した寄贈者・製造銘板があり、「昭和四十三年三月一日 石川中組一同 三上鉄工」と記されている。

(2016年8月訪問)

屋根 6角型
半鐘 あり
見張台 ○型
△型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 脚部 基部 寄贈者・製造銘板

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