JR東日本 大湊線の終点大湊駅より駅前の国道338号をさらに西へ進み、海に程近い市道沿いにある大湊消防署の裏手に建つ櫓。屋根は円形で、頂部には特に避雷針や屋根飾り等は設けられていない。軒下からせり出すように、現代的なプロペラのついた風向計が設置されている。半鐘はは無く、屋根下のスペースにはサイレンと六方へ向けてスピーカーが設置されている。
見張台の高欄は、垂直材は屋根の支柱を兼ねた等辺山形鋼製のものと、平鋼製が交互に配されており、平鋼のものは基部にねじりが加えられている。手摺部は平鋼製、水平材は丸鋼製。下部外縁にはホース干し用のL字フックがウニの棘のように張り出している。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼製をリング状のバックルで締結したタイプ。各節の接合はプレートにより、垂直材はリベットで、水平材、斜材は六角ボルトで締結されている。裾へ行くほど広がりが大きくなっている。
梯子は二段で桁内設置。中間には張り出しの無い足場のみの踊り場が設けられている。
基部はコンクリート基礎にベースプレートとアンカーボルトで固定されている。
(2018年8月訪問)
屋根 | ○型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |