国道115号から分岐した県道149号を一本外れた、集落の公民館敷地内に建つ櫓。屋根は大きく反りのついた八角形で、頂部には先端が四つ叉になった避雷針と風向計、屋根飾り、蕨手が見られる。風向計にも丸鋼をS字型に細工した飾りが設けられている。屋根下の欄間部にも唐草状の装飾がある。
見張台も屋根に合わせて八角形になっており、手摺部分が等辺山形鋼、欄干部は丸鋼製、銛のような形状と、S字を線対称に組み合わせた装飾が設けられている。
脚は四本で主材、水平材が等辺山形鋼、斜材が丸鋼をリング式の張力調整装置で締結したもので、見張台の下一節の水平材には唐草状の装飾がある。
梯子は二段で上段が桁内、下段が桁外設置で、中間に張り出しのない踊り場が設けられている。梯子の出入り部はアーチ状に造形されており、補剛の部分も唐草状の装飾になっておりかなり凝った造りになっている。下段の梯子は両側に手摺が設けられている。
基部は水平材と独立して台形状の補剛が設けられており、くの字型の斜材で脚部を支えている。
(2015年5月訪問)
屋根 | 8角型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | 8角型 |
脚 | □型 |