中山道鵜沼宿の中心部、脇本陣の傍に建つ櫓。屋根は緩めの反りがついた四角形で、頂部には避雷針と風向計を有しているが、蕨手などその他の装飾的要素は見られない。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は隅にRのついた四角形で、高欄は手摺部が平鋼製、垂直材が丸鋼製、下部外縁が等辺山形鋼製で、垂直材は最下部が円弧状に外側に張り出している。床版は平鋼を簀状に並べている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで張力調整するタイプ。リングの歪みを防ぐためか、内側から丸板が溶着されている。各節の接合はプレートを用いており、
梯子は三段で、てずれも桁内設置。踊り場は上段、下段とも張り出しが無く足場のみの簡易なもの。
基部は、道路に面した梯子の出入口部分のみ、ゲートのように両サイドがダブルワーレントラス状になっている。正面から向かって右側の面にはリングを加工した消防ホース受けが設置されている。
(2019年4月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |