火の見櫓図鑑

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常総市消防団水海道第三分団

火の見櫓

 関東鉄道常総線 水海道駅の北西約2.5km、国道354号と国道354号岩井水海道バイパスを結ぶ県道134号沿いに建つ櫓。屋根は頂部が丸みを帯び、反りのついた8角形で、頂部には避雷針と風向計を備えている。半鐘はなく、代わりに見張台の中央部にサイレンが設置されている。
見張台は八角形で、高欄は手摺部が平鋼製、下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼もしくは鋼管製で、垂直材の間には先端にきついカールのついたS字型の装飾が線対称に取り付けられている。手摺部の外縁には全周にわたってホース干し用の竿が設置されている。
脚は四本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材、水平材とはリベットで、斜材とは六角ボルトで締結されている。
梯子は二段で、上段が桁内、下段が桁外設置。踊り場は中間よりやや上方に設けられており、高欄などは設けられておらず、スペースも桁内半分程の足場程度のもの。下段梯子への出入口部分はアーチ状のゲートが設けられており、水平方向と斜め上方に向けて補剛が入れられている。
基部は最下段の節は高さがほとんど無く、基礎に非常に近い位置にあり、斜材がΛ状に入れられている。その直上の節の斜材はリング状のバックルを使用せず、丸鋼がX字状に交差するのみとなっている。下二節目上部の水平材には銘板のようなプレートが取り付けられているが、特に刻字等の痕跡は確認できず、用途は不明である。

(2019年8月訪問)

屋根 8角型
半鐘 なし
見張台 8角型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 基部 銘板跡?

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