国道125号旧道を土浦市街から北上し、バイパスとの合流点の手前にある高岡交差点から南下し、坂道を下った先の丁字路角にある消防団詰所の傍らに建つ櫓。屋根は反りのついた八角形で、頂部には先端が四ツ叉になった避雷針と風向計を備えるほか、隅棟には蕨手が設けられている。屋根裏中心には吊り金具が設けられているが半鐘はなく、やや下側にサイレンが設置されている。
見張台は八角形で、高欄は手摺、外縁が山形鋼、水平材が平鋼、垂直材が丸鋼製。垂直材の間には、丸型鋼をS字状に細工した装飾が線対称に配置されている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。各部の接合はプレートを使用しており、主材とはリベットで、斜材とは丸頭ボルトで締結されている。
梯子は二段で、上下段ともに桁内設置。中ほどに片側に大きく張り出した踊り場が設けられている。踊り場の高欄の造作は見張台と同様のデザイン。
基部はくの字型に屈折した斜材が設けられており、主材、水平材との間に補剛が入れられている。
(2019年8月訪問)
屋根 | 8角型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | 8角型 |
脚 | □型 |