野沢温泉の入口に位置する前坂地区の中心にある櫓。物置小屋の上に建てられており、小屋はクリーンステーションとして利用されている。
屋根は八角形で、頂部には避雷針と風向計が設けられているが、蕨手などの装飾は見られない。半鐘は屋根裏中心に吊るされている。
見張台は円形で、高欄は手摺部が鋼管、水平材が平鋼、垂直材が丸鋼製で、手摺部の道路に面した箇所にはホース干し用のフックが設けられている。また、見張台下には四方へ向けてスピーカーが設置されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。梯子は二段で桁内設置。中間に片側だけ桁外に張り出した踊り場が設けられている。また、櫓は物置小屋の上部に設置されているため、路面から物置小屋の屋根までの間にも梯子が設けられている。
下から二節目の筋交部分には信号表が掲示されているが、櫓自体が小屋の上にあるために高すぎて判読しづらい。
(2010年3月訪問)
屋根 | 8角型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |