国道144号から南へ入った真田地区の公民館に隣接する場所にあるコミュニティ消防センターに建つ櫓。屋根は浅めで反りのついた四角形で、頂部には先端が四つ叉になって避雷針と屋根飾りが、また隅棟には蕨手が設けられている。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は円形で、高欄はステリが鋼管、水平材が平鋼、垂直材が丸鋼製で、手摺と水平材の間には蕨手状の装飾が施されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は上二節が平鋼をX字状に組んだもの、それ以外が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。梯子は二段で上下段ともに桁内設置。中間の踊り場は片側だけ張り出したバルコニー状のもの。
側面のうち一面に「火」「の」「用」「心」と記されたプレートが、またもう一面には「眞」「田」「分」「團」と記された鋳物がそれぞれ掲げられている。
基部には「上田市 宮島工業株式会社」と記された製造銘板と、「建設 昭和35年10月 眞田區」と記された地区銘板が取り付けられている。
（2022年8月訪問）
| 屋根 | □型 |
|---|---|
| 半鐘 | あり |
| 見張台 | ○型 |
| 脚 | □型 |
