火の見櫓図鑑
国道353号から少し外れた小谷集落の中ほどに立つ櫓。円錐形の屋根は頂部に避雷針と屋根飾り、風向計が設けられているが、風向計はひしゃげてしまっている。 見張台は四角形で、欄干にリールのような形状をしたホース干し用と思われる滑車が装着されている。 基部には小さな石碑があり、「渓芳塔 昭和三十九年七月建之」と記されている。警報に「渓芳」の佳字を充てて雅号のように命名したのだろうか。 道を挟んで向かい側に木造の旧詰所と思われる建屋があり、そちらにも半鐘が吊るされている。
(2012年11月訪問)
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