火の見櫓図鑑

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弓削の火の見

火の見櫓

 JR西日本山陽本線 万富駅の南東1.3kmほど、吉井川の対岸に位置する弓削集落の東側に建つ櫓。屋根は四角錘形で、頂点にリング状の造作が観られるほかは装飾は見られない。半鐘が屋根裏中心に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺部と四隅の垂直材が鋼管、垂直材が丸鋼、下部外縁が等辺山形鋼製。床版はエキスパンドメタルが用いられている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。梯子は一段で桁内設置。
袂に石碑が二柱あり、一つには「昭和九年四月鉄柱警鐘□□建之 寄贈者 藤原勝治郎 伊久□二 金重友二 片御節□ 昭和十八年二月大東亜戦争ニ応召供出」とあり、1934(昭和9)年に初代の火の見櫓が建立されたのち、1943(昭和18)年に金属供出されたことが分かる。
もう一柱の石柱には「敷地寄附 寺尾萩廣」「基礎工事 弓削区」と記されている。

(2023年5月訪問)

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 脚部 基礎 街路灯表示 石碑(その1) 石碑(その2)

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