浜松市の南部、県道317号新橋町東交差点の東側、消防団詰所の敷地内に建つ櫓。白色に塗装されており非常に目立つ外見となっている。
見張台は四角形で屋根は大きく反りがついており、頂部には避雷針が設けられている。見張台には半鐘はなく、踊り場に吊るされている。屋根裏には天井板が張られているのが珍しい。
見張台高欄は手摺、水平材、斜材のいずれも鋼管製で、四隅の柱頭には球形の造作がなされている。また、十九分団を示す〇に十九の切り抜き文字が四方の高欄中ほどに掲げられている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が平鋼製。各部はプレートによる接合しており、いずれもリベット締結となっている。最下節は梯子の出入り部分がアーチ状に造作されており、その他の辺は斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したものとなっている。
梯子は二段で、上下段ともに桁内設置。中間には張り出しのない踊り場が設けられている。基礎は水場と一体で構成されている。
(2022年3月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |