大井川鐡道本線 地名駅の西900mほど、西地名地区の集落のなかほど、坂の斜面に沿って建つ櫓。見張台は全体を覆う屋根はないが、半鐘部分のみ切妻で波板製の屋根が掛けられている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と下部を除く外縁部が鋼管製、垂直材は丸鋼製。下部外縁は等辺山形鋼を外向きに配し、床版は平鋼を簀の子上に並べたものとなっている。
脚は四本で、細めの桁は主材、斜材ともに等辺山形鋼製で、斜材はワーレントラス状に組まれており、鋼柱といった方がよいような形状となっている。なお、一面のみ梯子を兼用しているのか、斜材ではなく水平材が密に入れられ梯子の踏ざんとして利用できるようになっているが、梯子自体は後年の追加によるものかは不明だが別途外付け一段で設けられている。
(2022年3月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |