県道63号にある道の駅「川根温泉 ふれあいの泉」の東側、県道から一本外れた市道沿いに建つ櫓。屋根はやや深めの四角錐で、頂部には先端が三ツ叉になった避雷針が設けられている。また、軒先には逆三角形を並べたようなデザインがあしらわれている。半鐘は屋根裏中心部に設置されている。
見張台は八角形で、高欄は手摺が鋼管製、垂直材、水平材が平鋼製。垂直材は、水平材のやや上部から外側へ向けて直線状に折れて広がっており、手摺は床版よりも外側に設置されている。床版は平鋼を簀の子状に並べたタイプ。なお、高欄には消防信号表が掲示されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合にはプレートを使用しており、主材とは溶接て、水平材、斜材とは六角ボルトで締結されている。
梯子は三段で、上中下段全て桁外設置。梯子は桁に対して垂直方向に設けられており、上下二か所ある踊り場を境に、交互に反対側の面に設置されている。踊り場は上段、下段ともに同様の造りで、高欄は手摺が丸鋼製、外縁が等辺山形鋼製、垂直材、水平材が平鋼製。床版はエキスパンドメタルが使用されている。
基部は斜材がΛ型になっており、主材との間に水平、斜め上方向に補剛が入れられている。
(2019年12月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | 6角型 |
脚 | □型 |