JR東日本 中央本線高尾駅の北東、国道20号甲州街道と都道46号高尾街道、都道47号町田街道が交差する町田街道入口交差点から八王子方面へ100mほど進んだ国道沿いに建つ櫓。分団詰所と民家、街路樹に囲まれており、国道を走っていてもあまり気付かない状態。
屋根は反りのついた六角形で、頂部には避雷針と風向計を備えている。蕨手や屋根飾り等は設けられておらず、半鐘も見られない。軒下にはカバーに覆われた滑車が5基並んで配置されているのがよく目立つ。
見張台は六角形で、手摺と外縁部が等辺山形鋼製、垂直材は梯子出入口両脇のみ丸鋼製で、それ以外は平鋼製。水平材も平鋼製。手摺部の下には唐草状の装飾が施されている。床板は平鋼を簀状に配したもの。
脚は三本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各節の接合はプレートにより、水平材、斜材はリベット留め、斜材はプレートに穿孔し部材の丸鋼を外側から折りこんだスタイル。
梯子は一段で桁外設置。基部の造作はアーチ状の斜材が設けられており、弧の中間点から斜め上方の一節目プレートに向けて補助材が渡されている。
(2018年10月訪問)
屋根 | 6角型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | 6角型 |
脚 | △型 |