江尻窪の火の見
屋根 | なし |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | 梯子型 |
富士川と早川の合流地点である飯富地区から西北西へ約3.5kmほど、山間部の江尻窪地区に建つ火の見櫓。形状としては火の見梯子に分類されるが高さがあり、上部には立派な見張台を備えている。頂部には照明用の電球を吊るすためと思わせる器具や半鐘の吊り具、サイレンが入っているとみられる百葉箱のような箱が設けられている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と外縁部が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。高欄下部には鉄板の切り抜き文字で「火の用心」の標語が掲示されている。
脚は二本で、主材と踏ざんはいずれも鋼管製。また支柱が一本別途設置されている。
基部には半鐘が吊るされており、「大正十五年正月 曙村江尻窪 消防組」の銘が刻字されている。
(2021年12月訪問)