東幡豆町の火の見
屋根 | ○型 |
---|---|
半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |
名古屋鉄道蒲郡線 東幡豆駅の北側、市道の東幡豆交差点近くにある塚越観音の境内に建つ櫓。観音様は小高い丘の上にあることから、櫓も市道よりは一段高い場所に設置されている。屋根はやや浅めの円錐形で、頂部にはカール状の装飾が施された避雷針が設置されており、他には装飾的な要素は見られない。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は円形で、手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材はなくX字状に平鋼製の斜材が組まれておりデザイン上のアクセントとなっている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材、水平材はリベット締結、斜材はプレートに穿孔して丸鋼を挿入している。
梯子は二段で、上下段ともに桁内設置。踊り場は桁内2/5ほどのスペースに足場のみを設けた簡易なもの。
基部は四面とも斜材がΛ型に組まれている。
(2021年9月訪問)