火の見櫓図鑑

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岡崎市美合消防団第二部車庫警備室

火の見櫓

屋根 □型
半鐘 なし
見張台 □型
□型

名古屋鉄道名古屋本線 美合駅の南東約1.2kmほど、県道326号沿いにある消防団詰所に建つ櫓。屋根は反りのついた四角形で、鼻隠しが設けられている。頂部には地球ゴマのような形状の装飾が施されている。屋根裏中心部には吊り金具が用意されているが半鐘は見られない。
見張台は四角形で、高欄は手摺が丸鋼製、水平材と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が平鋼製。垂直材の下部は半円状に外側へ張り出している。手摺は、もともと上段の水平材がそれであったが後から丸鋼部分が継ぎ足されたようにも見える。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合にはプレートを用いており、主材水平材、とはリベットで、斜材とは六角ナットで締結されている。
梯子は三段で桁内設置。一段ごとに90度ずつ取り付け方向が変えられている。上段の踊り場は張り出しており、高欄は見張台と同様の構造だが、手摺は等辺山形鋼製。下段の踊り場は桁内1/4ほどのスペースに足場のみが設けられている。
基部は、梯子の出入り部分のみアーチ状に造作されており、主材へ向けて三方向に補剛が入れられている。基礎は四角形で、埋設された等辺山形鋼と櫓本体は六角ボルトで固定されている。

(2020年8月訪問)

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場(上段) 踊り場(下段) 基部

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