金谷児童館
| 屋根 | □型 |
|---|---|
| 半鐘 | あり |
| 見張台 | □型 |
| 脚 | □型 |
名鉄三河線 上挙母駅の北東、市道沿いに約250m進んだ先、名鉄三河線沿いに建つ児童館の敷地内に建つ櫓。屋根は反りのついた四角形で、頂部には先端が四ツ叉になった避雷針と風向計が設けられている他、避雷針の付け根部分に丸鋼をダイヤ形に組んだ装飾が見られる。半鐘は屋根裏中心部に吊るされており、他にスピーカーが四方向に向けて設置されている。スピーカーは屋根下だけでなく、見張台下にも一基設けられている。
見張台は四角形で、高欄は手摺下部外縁が等辺山形鋼製、水平材と垂直材が平鋼製。垂直材は、最下部で外側へ向けて半円状に突き出している。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材とはリベットで、水平材と斜材は六角ボルトで締結されている。
梯子は三段で、いずれも桁内設置。上部の踊り場は、二方向に向けたバルコニー状の張り出しがあり、小屋根が掛けられた半鐘も設置されている。高欄のデザインは、見張台に準じたもの。
基部は通りに面した梯子出入口部分のみアーチ状の斜材となっており、他の面は他の節と同様の構造。アーチの頂点、水平材との接合部には「昭和二十六年 亀井製作所 名古屋」と記された製造銘板が取り付けられている。
（2019年8月訪問）
