鹿角市街と八幡平方面へ向かう国道341号を結ぶ県道191号を長牛地区で市道を西方に入った先にある、地区の中に立つ櫓。屋根は円形で、頂部には先端が二股になった避雷針が設けられているが、二股に分れた箇所で折れてしまっている。その他に装飾的な要素は見られない。半鐘は屋根裏中心に吊るされている。
見張台は円形で、高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。床板は平鋼を簀状に並べている。梯子の見張台出入口のみ方形に突き出している。
脚は四本で、主材、水平材、斜材ともに等辺山形鋼を用いている。斜材はV字型に組まれている。各部位の接合にはプレートを用いており、主材とはリベットで、水平材、斜材とは六角ボルトで締結されている。
梯子は三段でいずれも桁内設置。踊り場は、上段、下段ともに足場のみの簡易なもの。基部はΛ型の辺をくの字型に屈曲させたように斜材が入れられており、屈曲部から斜上方、一節目の接合部プレートに向けて補剛が入れられている。
(2019年8月訪問)
屋根 | ○型 |
---|---|
半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |