秋田内陸縦貫鉄道米内沢駅の北西、内陸線の傍らに沿うように伸びる古くからの街並みの市道沿い、向屋敷地区の入口で線形が鍵の手になっている箇所に建つ櫓。屋根は浅めの六角形で、頂部には避雷針が設けられている。軒の部分がパラソルのように円弧状に下側に緩いカーブを描いているのが特徴的。
半鐘は屋根中心に吊るされている。高欄は手摺と外縁が等辺山形鋼製、水平材がやや幅広の平鋼、垂直材が水平材より幅の狭い平鋼製。手摺部分に円弧状の支柱に吊るされたホース昇降用の滑車と、L字型に外側へ突き出したホース干しフックが設けられている。
脚は三本で、主材と水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の結合はプレートにより、主材は溶接、水平材と斜材はボルト締結となっている。梯子は一段で桁内設置。
(2017年8月訪問)
屋根 | 6角型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | △型 |