青森市街南部、大野地区の住宅街の市道沿いに建つ櫓。屋根はなく、最上部の梁にはホース昇降用の滑車や半鐘を吊るすためと思われるU字フックが設けられているが、半鐘は上部見張台には設置されていない。見張台高欄は手摺部、水平材が等辺山形鋼製で、垂直材は入れられていない。
脚は三本で、主材、水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼に枠式ターンバックルを備えたものをX字状に配している。各部の接合はプレートにより、主材、水平材、斜材ともボルトによる締結。
梯子は二段で桁外設置。下段は階段状に傾斜がついた形で櫓の中ほどまで伸びており、そこからは、完全に桁外に張り出した形で踊り場が設けられており、垂直に梯子が渡され、周囲は等辺山形鋼を枠状に組んだ転落防止柵に囲まれるというやや変則的な構造。半鐘は、この踊り場部の転落防止柵に吊るされている。転落防止柵の外側には「火」「の」「用」「心」の看板が設置されている。
基部は他の節と同じ構造で特に補強は見られない。隣接した詰所壁面に、「警鐘の打ち方」と題された消防信号表が掲示されている。
(2018年4月訪問)
屋根 | なし |
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半鐘 | あり |
見張台 | △型 |
脚 | △型 |