県道260号羽州街道沿い、平川の支流前川を渡った傍らに建つ櫓。屋根は反り、照りのついた六角形で、頂部には避雷針と円弧状の屋根飾りが設けられている。見張台は円形で高欄は手摺部が太めの丸鋼あるいは鋼管製、垂直材が丸鋼、水平材が平鋼製。屋根下には乳のない半鐘が吊るされており、軒下には主材から張り出した等辺山形鋼にホース昇降用の滑車が吊るされている他、消防用の赤色電球が設置されている。
脚は三本で、主材と水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼製で張力調整機構は見張台のある節に枠式ターンバックルがある以外には設けられていない。
各節はプレート接合で、主材と水平材、斜材とも溶接だが、見張台部分の斜材のみは張力調整機構があるからかボルトで結合されている。
梯子は二段で桁内設置。中間部り踊り場は桁外への張り出しがなく、高欄は見張台同様丸鋼を用いている。基部はΛ型の斜材で、主材との間に補鋼が渡されている。
(2016年8月訪問)
屋根 | 6角型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | △型 |