五戸から十和田湖へ向かう国道454号沿い、新郷村小坂地区の公民館敷地内に立つ櫓。屋根はごく浅い円錐形で、頂部には避雷針や風向計などが設置されておらず、代わりにクレーンのアームのようなものが軒へ向けて伸びており、先端にはホース干し用の滑車が吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺部と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。手摺部には、先端に円盤が取り付けられたホース干し用のフックが四方に並べて設置されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼に枠式ターンバックルを備えたものをX字状に組んでいる。各節の接合はプレートにより、全ての材が六角ボルトで締結されている。国道側の面には「火」「の」「用」「心」の看板が掲げられている。
梯子は三段で、いずれも桁内設置。踊り場は上段、下段ともに足場のみの簡易なもの。
基部はΛ型の斜材が設けられており、更に水平方向と斜上方に補剛が入れられている。
(2019年8月訪問)
屋根 | ○型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |