JR東日本常磐線 鹿島駅前から県道267号を西へ1.2kmほど進んだ先、男山八幡神社へ向けて北側へ市道に入り八幡宮を越えた先に建つ櫓。屋根は反りのない三角錐で頂部には先端がダイヤ状に造作された避雷針と、先端が刺又のように分岐したあまり見られない形状をした風向計を備えている。
見張台は六角形で、高欄は手摺部、垂直材、水平材が平鋼製、下部外縁が等辺山形鋼製。柱(主材)に大型の手回し式サイレンが装備されており、半鐘は設置されていない。
脚は三本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング式のバックルで締結したタイプ。各部の接合はプレートを介さず直接結合されており、主材と水平材はリベットで、斜材は主材に穿孔し、外側から丸鋼を織り込んでいる。
梯子は一段で桁外設置。梯子が桁外にあることからか、基部の構造も他の節と同形態で、特に方杖、補剛などの補強は見られない。
(2019年8月訪問)
屋根 | △型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | 6角型 |
脚 | △型 |