鹿島地区の中心街から県道266号を東へ進み、海の近い南海老地区に建つ櫓。屋根は反りのついた四角形で、頂部には先端が四ツ叉になった避雷針と、先端が刺又のように分岐した形状の風向計を備える。また、隅棟には蕨手が設けられている。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺、垂直材、水平材ともに平鋼製、下部外縁は等辺山形鋼製で、床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング式のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材と水平材はリベットによる締結、斜材はプレートに穿孔し、丸鋼を外側から織り込んだ形状となっている。
梯子は二段で、上段、下段ともに桁内設置。中間の踊り場は張り出しがなく桁内スペースの半分ほどの簡易なもの。
基部はハの字型に補剛が設けられており、さらに主材と補剛の間に補助材が入れられている。
(2019年8月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |