JR東日本常磐線 原ノ町駅の北側、県道74号を北上し新田川を渡って400mほど進んだ先の、四叉路の角に建つ櫓。屋根は反りのついた四角形で、頂部にはごくわずかに避雷針等が設けられていた基礎らしきものが残されているのみ。金属葺きではあるが、垂木や軒桁、野地が木製となっており、屋根の葺き方もどことなく寺院などを思い起こさせるものになっている。なお、半鐘は設置されていない。
見張台は隅切りされた四角形で、手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材、水平材は平鋼製。垂直材の間にはカール状の装飾が施されている。
脚は四本で、主材、水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング式のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材、水平材とはリベットで、斜材はプレートに穿孔し外側から丸鋼を織り込み裏側でナット締結している。
梯子は二段で桁内設置。中間の踊り場は桁内半分程のスペースの、足場のみの簡易なもの。基部はアーチ状の斜材が組まれており、主材との間には細かく斜材が入れられている。
(2019年8月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |