中央自動車道上り線 虎渓山パーキングエリアの北方、県道381号沿いにある消防団詰所の屋上に建つ櫓。外形は一般的な火の見櫓と同様だが、地表ではなく詰所屋上から立ち上げられている。
屋根は深めの三角形で、頂部には先端が四つ叉になった避雷針と、先端に装飾が施され、矢羽根のついた風向計が設けられている。櫓に併設されたホース昇降塔にも平板の四角形の屋根が掛けられており、両者が並んでいる。
見張台は各角が隅切りされた三角形で、高欄は手摺部と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材、水平材が平鋼製。水平材は下端部が半円状に外側へ張り出している。
脚は三本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各節の接合はプレートを用いており、水平材、斜材ともにボルトで締結されている。
梯子は櫓本体には桁外に一段設置されている他、詰所の屋上に上るためのものが別に用意されている。梯子の折り返しはないものの、なぜか見張台の直下に踊り場が設けられている。見張台の高欄は手摺部が鋼管製、垂直材が丸鋼製、下部外縁が等辺山形鋼を用いており、見張台とは形状が異なっている。
(2018年7月訪問)
屋根 | △型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | △型 |
脚 | △型 |