多治見市街から県道13号を笠原方面へ進んだ先、県道から外れた滝呂地区の中心部に建つ櫓。屋根は四角形で、ホース昇降用のウインチが張り出して設けられており、その部分にも庇のように屋根が伸びている。屋根上には避雷針、風向計、蕨手などの装飾的な要素は見られない。
見張台は四角形で、手摺、外枠部分は等辺山形鋼、垂直材は丸鋼、水平材は平鋼製。半鐘は無く、床面には四方へ向けて防災無線のスピーカーが置かれている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで結合したもの。各部の接合はプレートにより、主材と水平材は六角ボルトで、斜材はプレートに穿孔し、そこへ丸鋼材を折り込む方式。
梯子は一段で桁内設置。比較的高さがあるものの、途中に踊り場などは設けられていない。基部の斜材は他の節と同じ構造。表面はホース昇降器具が立ちはだかり、梯子への出入りは少々やり辛そうに見える。
(2018年7月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |