多治見市街を流れる土岐川左岸沿いに建つ櫓。櫓本体は地表からではなく消防団詰所建屋の屋上に建てられている。屋根は三角形の一辺に庇を取り付けたような形状の五角形。屋根には特に避雷針や風向計、蕨手などの装飾的要素はみられない。
見張台は三角形の頂点を切り欠いた形状で、高欄は手摺と垂直方向、下部の外縁が等辺山形鋼製、垂直材は丸鋼、水平材は平鋼製。手摺の一辺にはホース干し用のフックが大きく張り出している。半鐘は無く、屋根下にはホース昇降用のウインチが吊るされている。
脚は三本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をX字状に渡してリング状のバックルで締結したタイプ。各節の接合はプレートにより、主材と水平材は丸頭ボルト、斜材はプレートに穿孔し、その穴に部材の丸鋼を外側から折り込み裏側からナットで締結している。
梯子は一段で桁外設置。屋上へのアプローチは梯子ではなく階段が設けられている。
(2018年7月訪問)
屋根 | 5角型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | △型 |
脚 | △型 |