八百津市街から県道83号を久田見方面へ九十九折りの山道を進み、久田見地区の入口にあたる三叉路を西の市道方向へ進んだ先、宝蔵寺のそばの三叉路角に建つ櫓。見張台には屋根はなく、半鐘も設けられていない。中央部分には主材がそのまま支柱として突き出しており、頂部には滑車を支持するための桁が一本渡されている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と外縁部が等辺山形鋼、垂直材が丸鋼製。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材、斜材全て等辺山形鋼製。斜材はX字状に組まれている。各部の接合は全て溶接による。
梯子は一段で桁外設置。見張台の下三節目の部分に半鐘が吊るされている。
基部はコンクリートに埋設されており、地表に露出してすぐの部分で、櫓本体の主材と基礎部分を裏面から等辺山形鋼を重ね合わせ、六角ボルトを基礎四本、櫓本体四本の計八本並べて共締めすることで締結している。
(2019年10月訪問)
屋根 | なし |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |