菅生沼の当方、県道58号と県道258号の接する菅生交差点から県道258号をやや東へ進んだ先に建つ櫓。八角形の屋根の上部が半球状になったUFOを思い起こさせるような形状。頂部には先端がダイヤ形で下部に唐草状の装飾が施された避雷針と風向計が備えられている。半鐘は見られず、代わりに軒下にサイレンが設置されている。
見張台は円形で、手摺と水平材が平鋼製、垂直材が角型鋼管製で、垂直材には平鋼をS字状に曲げ加工した装飾が線対称に施されている。手摺部の外周にはホース干し用の竿が巡らされている。
脚は四本で、主材、水平材が平鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。各部の接合はプレートを用いており、主材、水平材とはリベットで、斜材とは六角ボルトで結合されている。主材の傾斜は踊り場より下の広がりが大きくなっている。
梯子は二段で、上下段共に桁内設置。全体にわたって両側に丸鋼製の手摺が設置されている。中間には全周にわたり張り出した四角形の踊り場があり、踊り場部分の斜材はアーチ状になっている。高欄の部材、デザインは見張台と同様。梯子の最下部は、いたずら防止のためか板が張られて昇降できないようになっている。
基部は脚の部分の基礎が地表よりやや高く持ち上げられており、その上端ラインに水平材が渡され、下部にΛ形の斜材が設けられているが、1/3ほどはコンクリート基礎に埋設されている。その上の節は斜材が他の節同様丸鋼製だが、交差部分にリング状のバックルは用いておらず、枠式ターンバックルが設置されている。
(2019年8月訪問)
屋根 | 8角型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | 〇型 |
脚 | □型 |