火の見櫓図鑑

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常総市消防団水海道第十分団

火の見櫓

 関東鉄道常総線 小絹駅の西方、鬼怒川を渡った先の内守谷町にある内守谷公民館に隣接する消防団詰所の裏手に建つ櫓。屋根は八角形で、上半分が半球状になったUFOを思い起こさせる独特な形状で、頂部には避雷針、風向計などはみられない。半鐘もなく、軒下にはサイレンが設置されている。
見張台は円形で、高欄は手摺部と水平材が平鋼製、垂直材は角型鋼管と丸鋼が交互に用いられており、角型鋼管の方の垂直材には、平鋼をS字状に曲げ加工した装飾が垂直材を中心に線対称に配されている。
脚は四本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合にはプレートを用いており、主材、水平材とはリベットで、斜材は溶接で接合されている。主材の傾斜は、踊り場より下側の方が広がりが大きくなっている。
梯子は二段で、上下段共に桁内設置。全体にわたって両側に手摺が設けられている。中間には全周にわたり張り出した四角形の踊り場があり、踊り場部分は斜材がアーチ状になっている。高欄の形状やデザインは基本的に見張台を踏襲しているが、垂直材は角型鋼管のみが使用されており、全ての垂直材にS字状の装飾が線対称に施されている。
基部は斜材がアーチ状になっており、アーチ天端部は上部水平材とは接しておらず、主材へ向けて斜め上方に補剛が渡されている。

(2019年8月訪問)

屋根 8角型
半鐘 なし
見張台 〇型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 脚部 基部

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